B18Cエンジンオーバーホール

 

この系統のエンジンオーバーホール時は、エキゾーストバルブガイドの交換は定番メニュー化してきております。

 

タイプR用ヘッドカバーの痛み具合は、よく見る光景です。

 

カムシャフトは、少し当たりがきつい様ですが

再利用は問題なさそうです。

 

 

 

カーボンの蓄積具合からして、高回転は多用していなさそうなエンジン

 

濃いめのカーボンです!

 

今回の、イレギュラー部分

ドライブプーリーが、手で取れません・・・

 

錆による固着と思われるため、浸透剤など色々と試してみましたが

ビクともしないではありませんか・・・

 

最後の手段しかないので

現状の在庫確認をして、在庫が有れば力業で取り外します。

 

数日後

在庫が90個位有るそうなので

ギロチンプーラーを掛けて、抜き取りました。

 

たかが錆なのに、中々の強敵でした・・・

 

クランクは再利用可能です。

 

ジャーナルも少し傷は見られますが、ラッピングで取れそうです。

 

 

摘出したピストンは、意外と綺麗でした

1度オーバーホールでピストン交換されてるエンジンのようです。

 

肝心なブロックは、ボアサイズが基準値上限付近まで摩耗していました。

廃番でなければ交換したい所です・・・

 

残りも同じような感じです

 

ヘッドカバーは、お客様のご要望で交換します。

 

B18Cエンジンユーザーの皆様

ヘッドカバーの新品交換

おススメです!

見た目で10年分は若返りますよ! 多分・・・

 

メタル合わせ

 

この頃のエンジンは、こだわりが多くて

キチンと作り込みされています。

 

ボルトの伸び量管理は数少ないエンジンにしか採用されていません。

 

圧入ピストンピンは、性能よりもコスト優先みたいです・・・残念

 

腰下完成で一旦待機です(2週間)

ヘッド加工待ち(エキゾーストバルブガイド交換)

 

 

ロッカーアーム類は、専用の駕籠で綺麗に洗浄します。

本当は、ロッカーアーム交換したいのですが絶版になってました。

 

 

今回の、交換部品の一部です。

145点の交換部品です。

 

 

今回の交換部品の中に、オイルドレンボルトがありました。

オイル交換を長年行っていると、ボルトのネジ山が変形?(摩耗)してくる様です。

交換したことのない方は、確認することをお勧めします。

オイルパン(メネジ)は、タップ修正で使えそうでした。

 

問題だった部品も、綺麗になりました。

クランク軸には、防錆処理しておきましたよ!

 

ヘッド加工後は、燃焼室容積測定

誤差が多い場合は、調整します。

 

ブロックもヘッドも、随分と綺麗になりました。

 

ロッカーアームは、磨き加工で手直ししました。

これで、次の10万キロは安心です。

 

バルブタイミング確認

チューニングエンジンではありませんので、バルブタイミングは

確認だけです。

 

ハイバルタイで測定しますので

特殊工具で、油圧ラインに圧縮エアを入れて測定しています。

 

一番目立つ交換部品のような気がします・・・

 

遠目で見るとかなり綺麗なエンジンになりました。

 

週明けの発送になりますので、今しばらくお待ちくださいませ。

 

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