FDA認証のDLCコーティング有ります

 

 

FDA認証を受けたDLCコーティング【FCN2071】認証日2020年9月25日

1μの薄膜硬質カーボン被膜が、SUS(ステンレス)製品の耐摩耗性を改善します。

無潤滑環境下における低摩擦抵抗、耐摩耗性、耐焼付性、耐付着性に優れる平滑で硬質なカーボン薄膜(

潤滑剤が使えない環境下で、優れた摺動特性を示し環境負荷低減に貢献いたします。

FDADLC®は、再コーティングが可能です。

 

FDAとは

アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称で、食品などを取り締まるアメリカ合衆国の政府機関

FDAは、消費者が通常の生活を行う際に接する機会がある様々な製品(食品、医薬品、動物薬、化粧品、医療機器、玩具など)の安全性・有効性を確保するための機関です。

一般的には、ペットボトル内面(酸化防止加工)へのコーティング(大気圧プラズマDLC)が有名です。

 

食品製造機器の表面改質【性能向上】

ステンレス鋼は、耐食性、耐熱性、など普通鋼には無い種々の特性を持ち合わせており、あらゆる産業分野で広範囲に利用されています。

工業製品として使用する際の表面処理が難しい材料です。

ステンレス鋼の表面処理

ステンレス鋼に対する表面処理として、機械加工による研磨(鏡面加工、ブラスト、バレル研磨、エンボス加工)、ウエットプロセス(電解研磨、酸洗い、エッチング)、ドライプロセス(PVD、CVD、イオン照射、レーザ加工)メッキ(溶融メッキ、無電解メッキ、セラミック溶射)、高温処理(浸炭・窒化、拡散浸透処理)、塗装(テフロンコート、二硫化モリブデンコート)等が有り、各種の表面処理には長所だけではなく問題点も多くあります。

例えば、メッキや塗装、PVD、CVD以外でステンレスの摩耗対策として表面硬度を向上させる表面処理として窒化を行うと、最表面に形成している不働態化被膜(水和オキシ水酸化クロム)に窒素が結合し耐食性、耐錆性を損ないます。

 

Ni-Cr系 ステンレス鋼(オーステナイト系、二相系)#300に特化した表面処理

【SUSPC】

特許取得済(2018/10/2)

近年、食品製造機器は異物混入のリスクを無くす為、フッ素コーティング(剥離、摩耗が問題)を使用しない製品、部品が求められています。

ステンレス鋼専用に開発した表面処理【SUSPC】は

耐食性、耐錆性を低下させず最表面の組織を微細化し表面硬度(HV300→HV570)を上げ、耐摩耗性を改善する事が出来る表面処理です。

また、SUSPC専用の超微細粒子メディアによるマイクロテクスチャ形状が対象品(滑らせる食品・製品)との摩擦を低減しワークとの張付きを抑制し、優れたしゅう動特性を示します。

食品製造設備のしゅう動(滑り)特性は一品一様ですので、お客様の対象製品に合わせて最適な表面処理加工を致します。

ホッパー、シュート、搬送ガイドレール、搬送ガイドフラップ、パーツフィーダー等の板金部品に加工する事で、ワーク(原料・完成品)の搬送効率を改善致します。

 

SUSPCは、日々の洗浄作業により、表面に劣化(錆等)が発生している部品にも有効な表面処理です。新品時以上の表面に改善し設備のコストダウンにも貢献します。

 

SUS304 磨き板

SUS304  SUSPC

 

粉体搬送機器の付着抑制処理

【SUSPC-V】

特許取得済(2018/10/2)

従来より、小麦粉、片栗粉、チーズ、コンスターチ、シリカ、カカオ、抹茶、ゴマ、粉糖、粉末薬などのパウダー(粉状物質:粉体)粒状物質に対して、接触部の最表面に発生するファンデルワールス力(Van der Waals force)をSUSPC-Vで形成するナノテクスチャにより抑制し、優れた粉体耐付着性能を示します。

また、表面形状により親水性、親油性も向上するため、油分を含む粉粒製品の離型性を改善する事も可能です。

ホッパー、シュート、ガイド、網、計量充填器、マグネットバー等に

 

ステンレス製品の不具合対策は、大手食品メーカー様向けの実績が多数ございます。

 

刃物へのスリット加工 (特許第6046229号)

丸刃へのスリット加工により、フィルム(ポリスチレン)等のカットに優れたせん断性能を示します

IMG_1337 刃物 刃 溝

刃物

刃物への複合加工【微粒子ショット+3Dラッピング®】

刃物の切れ味(寿命・性能)は、刃先の状態で決まります。

刃先は、砥石(WA砥粒)で研磨され形成されているため、表面粗さはそれほど良くありません。

刃先を欠けさせず、刃の側面の表面粗さ(摩擦特性)を改善する事で、カット時に起きる癒着を軽減する事が可能。

 

切断品にナトリュウム(塩分)が含まれている場合、ハイス系の刃物は腐食してしまいます。

一般的には、TiN(窒化チタンコート)を行いますが、膜の特性上ピンホールが存在するため、完璧な防錆皮膜には成りません。

ピンホールの無いチタン系コーティング(オリジナル品)、または、多層膜DLC(ダイヤモンドライク・カーボン)をお勧めします。

コーティングは、成膜装置により成膜可能な大きさが異なりますので、別途お問い合わせください。